中国で多数の死者を出している新型コロナウイルスの流行をいち早く察知し、警告した李文亮医師(34)が7日未明にウイルス感染により亡くなったと発表されました。
SARS再来といわれる新型コロナウイルスの流行に尽力した方の早すぎる死にWHOからも追悼の文など沢山のコメントが出てきています。
いち早くSARS再来と警告していた
李文亮さんは武漢市中心病院の眼科医であり、新型コロナウイルスにいち早く気づき、情報を発信した1人です。
2019年12月30日午後、李文亮は勤務先の病院で、ある患者からSARSコロナウイルスが検出された検査結果を見つけたため、同午後5時43分に大学の同級生らのWeChatグループで「華南海鮮市場で7人のSARS感染者が確認された」と発信し、その直後に患者の検査結果と肺のCT検査の写真も送った。同午後6時42分に「コロナウイルスの感染が確認され、どのタイプかまだ調査中」と補足した
。
2020年1月3日、李文亮は「インターネット上で虚偽の内容を掲載した」として、武漢市公安局武昌区分局の中南路派出所に呼び出された。そこで懲戒書への署名を求められ、訓戒処分を下された[5][6]。
出典元:Wikipedia
新型ウイルスの発見は、情報がない分、嘘になることが多いですが、早く気づいて対応していれば、ここまで広がらなかったのでは…とたらればを考えてしまいますね。
発信した理由としてはこう述べています。
人々がウイルスの原因を探り始めると、早くから警告を行っていた人物がいたことが明るみになった。李医師はスクリーンショット上の実名により、探し出すことができる“内部告発者”となった。李医師は、当時は友人達に注意喚起をしたかっただけで、深い意味はなかった。
スクリーンショットが広まったことに憤りもあったが、「人々が公共の衛生状況に対して心配するのも理解出来る。自分にとって今重要なのは汚名を返上することではない。本当に重要なのはその真相だからだ。健全な社会に必要なのは様々な声だ」と話している。
出典先:東洋経済オンライン
李文亮さんはどうやら仲間にただ伝えたかっただけみたいですね。
さらに、自分の汚名より社会のためという思いのある人格者だったようです。
しかし、なぜこういった話題は中国からなんでしょうね。
人口が多いからなのか、衛生上の問題なのか、気になりますね。
ちなみに武漢市はこちらです。
李文亮さんは12日の新型ウイルスに感染が確認されて、入院になっていたようです。
そして治療していたにもかかわらず、2月7日午前2時58分に息を引き取ったとのことです。
李文亮さんの死亡に対してWHOからも追悼の文が送られてます。
李文亮さんの早すぎる死に対して、WHOからTwitterにて追悼の文が送られています。
At today's #2019nCoV media briefing @DrMikeRyan was asked about reports that Dr Li Wenliang had passed away, and he expressed condolences.
WHO has no information on the status of Dr Li. pic.twitter.com/59UzWpcfa7
— World Health Organization (WHO) (@WHO) February 6, 2020
またネットの声は
新型ウイルス、早期に警告しようとして口止めされた中国人医師
まだ30代の若さで死去。肺炎は専門外の眼科医だったとは驚く。適切な治療を受けられた結果なのだろうか?当局より早く警告を発した彼は英雄だろうに。合掌 https://t.co/dXh2c4pnCR
— リュウ (@overcomes011) February 6, 2020
中国政府システムによる隠蔽に対し命がけでコロナウィルス情報を世間に初めて警告したため警察に連れ去られた8人の医師の一人がコロナウィルスで死去。
無念でならない…
しかし裏がありそうで恐怖— PADはいいぞbot (@nk34nk) February 6, 2020
新型コロナウィルス肺炎の流行初期に警鐘を鳴らしその後公安に警告された李文亮医師がウイルス感染で死去。中国のソーシャルメディアにおびただしい数の嘆きと公安への怒りが爆発している。記録として手帳にも描いてみたが、描く時間は今まで一番長かった。どうぞ安らかにお眠りください。#ほぼ日手帳 pic.twitter.com/jnQIbbgyBv
— 毛丹青 (@maodanqing) February 6, 2020
やはりなくなったことに対しての悲しみの声が多い印象です。
李文亮さんのご冥福をお祈りします。