2018年に発生したタイ北部で起きた洞窟遭難事故において、少年の救出に貢献した
農林水産省職員の降籏英樹さんが、2月6日に人事院総裁賞受賞することが判明しました。
人事院総裁賞受賞とはどういった賞なのか?
過去の受賞者には、どんな人がいるのか?調べてみました。
調べてみると、「海猿」や「国民栄誉賞作成者」などもいました!
人事院総裁賞とは?
そもそも人事院総裁賞とはなんなんでしょうか?
人事院総裁賞は、国民全体の奉仕者としての強い自覚の下に職務に精励し、国民の公務に対する信頼を高めることに寄与した職員又は職域グループの功績を讃えるものです。
受賞者は、各界有識者からなる選考委員会における厳正な審査・選考を経た上で決定されます。
第31回を迎えた人事院総裁賞は、個人部門1名及び職域部門4グループに授与されました。出典元:人事院HP
どうやら、公務員の中での表彰の1つみたいです。
基準がはっきりしない賞の印象がありますね。
今回個人部門で受賞した農林水産省職員の降籏英樹さんは
2018年に北部の洞窟に閉じ込められた13人の少年の湧出活動に貢献したことで、今回人事院総裁賞受賞になったようです。
降籏さんは、農水省のかんがい排水技術の専門家として、当時タイに派遣されていた。
洞窟遭難事故を知った降籏さんは、救助には「排水も重要だが、水の入りを止めるべきだ」と主張し、JICA(=国際協力機構)などのチームと協力して土のうやパイプを使って洞窟に流れ込む沢の水の流れを変えることで、洞窟内の水位を抑えることに成功した。
出典元;日テレNEWS24
ちなみにこの件においては、
降籏英樹さんほか2名は、2018年にタイの国王から「ディレククンナポーン勲章」の勲五等を受賞しています。
正直、なんでこのタイミングなのか甚だ疑問ですが、いいことをしたら何度も表彰することは、きもちいいですよね!
降籏英樹さん!おめでとうございます!!
人事院総裁賞の過去の受賞者は?
今回第32回人事院総裁賞になりましたが、過去の受賞者にはどんな人がいたのでしょうか?
前回の受賞者は
金澤正信さん(50歳)
所属:海上保安庁 第1管区海上保安本部 小樽海上保安部 巡視船ほろべつ
受賞理由:金澤さんは、現役最高齢潜水士として、長年にわたり数多くの救助活動に従事するとともに、後進の指導・育成にも積極的に取り組み、海上保安庁のみならず他機関の潜水士の模範となるなど、公務の信頼の確保に大きく貢献したことが認められました。
出典元:人事院HP
あの「海猿」で有名な海上保安官です。
50歳で現役最高齢ということなので、かなり体力的に大変な仕事なんでしょうね。
他にも、人命救助関係ない仕事でも受賞者はいます。
2年前の受賞者は
上田稔さん(61歳)
所属:独立行政法人造幣局 事業部 装金課 技能長
受賞理由:上田さんは、長年にわたり美麗・尊厳・品格の諸要素を兼ね備えた勲章・褒章及び金属工芸品等の製造に貢献するとともに、後進の育成を積極的に行い築き上げられてきた卓越した技能と知識の伝承に尽力したことが認められました。
出典元:人事院HP
上田さんは、勲章や金属工芸品(国民栄誉賞や県民栄誉賞など)を製作する職人さんです。
造幣局は紙幣を作るだけでなく、勲章なども作っていることを初めて知りました。
そして、その素晴らしい技術を後世まで引き継がれていくといいですね!
まとめ
今回降籏英樹さんが受賞した人事院総裁賞ですが、あまり目立たないような公務員の方に対しての賞でした。
受賞された降籏英樹さん、おめでとうございました!